やるべきことはできているが、いつも時間いっぱいギリギリまでかかってしまう。
あなたにこんな悩みは無いだろうか。
例えば今週末までに仕上げる必要があるタスク。
最初の見積もりでは2時間もあれば十分に完了できる内容である。
平日は忙しく作業できるのは週末の土日。
幸い今週の週末は特に予定なし、土曜も日曜も丸一日自由に使える時間あり。
このような場合、あなただったらタスク終了はいつですか?
普通に考えれば土曜も日曜も空いてる訳ですから、土曜の午前中には終わりそうですよね。
ところがかつての私は不思議なことに終了は日曜日、しかも就寝直前になる場合が多かった。
小学生時代の夏休みの宿題が如く、前半はサボって締切りギリギリになってからやり始めている、という訳ではない。
着手はちゃんと土曜日の午前中には実施済。
にもかかわらず、いつも持ち時間一杯までかかってしまう不思議。
この記事ではこんな不思議な現象の原因と対策方法についてあなたと共有します。
あなたにも心当たりがあるのなら、是非この記事を読んで時間の無駄使いに終止符を打ちましょう。
時間浪費の原因パーキンソンの法則とは
パーキンソンの法則って何!?
そんなあなたのために、まずはパーキンソンの法則を紹介しましょう。
パーキンソンの法則(Parkinson’slaw)
1958年、英国の歴史学者・政治学者シリル・ノースコート・パーキンソンの著作『パーキンソンの法則:進歩の追求』、およびその中で提唱された法則である。
役人の数は、仕事の量とは無関係に増え続けるというもの。
具体的には、
第1法則 仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
第2法則 支出の額は、収入の額に達するまで膨張する
の二つからなる。
by ウィキペディア
私がまんまと陥った罠は第一法則。
2時間で終わるようなタスクが、自由時間として与えられていた土日をフルに埋め尽くすまで膨張してしまったのである。
思い返せば第1法則に陥ってしまったのは今回だけではない。
会社での仕事、家庭でのいろんな作業、町内会のイベント準備など第一法則に該当しそうな例は次から次へと思いあたる。
あぁそれなら私にも思い当たる節があります。
どうやらこれは私に限ったことではなさそうだ。
職場の同僚も私の家族もその行動を観察すると第一法則にはまりまくっている。
本人が気づいているかどうかは定かでないが……。
お金に関する第2法則も思い当たる節がある。
若い時より給料が増えているけど、貯蓄額は増えてないよね。
痛いところつきますが全くその通りである。
今から60年ほど前に発見されたパーキンソンの法則。
なかなか侮れませんね。
法則を知り己がはまっている罠に気づく
パーキンソンの法則でやっかいなのは、タスクは目標通り&予定通りに達成されていること。
何も進捗遅れや計画変更など何一つネガティブの結果にはなっていない。
これがパーキンソンの法則の厄介なところ。
パーキンソンの法則に陥っている本人はもとより、周りの人たちもそのことに気づいていない。
その原因は予定通り計画達成しているからではないか。
まぁ当初の目論見よりは時間がかかったが、予定通り出来たし良しとしようか……。
この「良し」が危ない!
あなたの大切な貴重な「時間」、それが無意識のうちに奪われているのである。
無意識ってなんて恐ろしいんでしょう!
時間は取り返すことができない大切な資源。
しかも自分の総量がどれくらいなのか? 残量はあといくらなのか? わかっている人は誰一人いない。
まずは自分自身がパーキンソンの法則にはまっていること、これに気づきませんか?
パーキンソンの法則にはまらないために
誰もが知らずにはまってしまっているパーキンソンの法則。
これを回避するため私が実践している対策を紹介します。
■時間管理編
タスクをスタートする前に要する時間を見積もる
25分作業5分休憩を1セットとし、都度目標との差異を確認し必要に応じて軌道修正する。
長くても3セット90分間で一旦終了、20分の休みでリフレッシュ&必要に応じて体制を立て直す。
■クオリティ編
クオリティは追求しだすと終わりが無い、まだまだ時間があると思えば細かい点が気になってくる。
求められている必要最小限のクオリティーをタスクスタート前に明確にしておく。
まだまだ時間があると思えば些細なことでも気になってくるもの。
デッドライン厳守を基本とし時間が来たら強制終了との想いで出来る範囲のクオリティにと止める
あなたも参考になった点、気になった点があったらまずは実践し効果を確認して下さい。
お互いにパーキンソンの法則にハマらないようにして限りある時間を有意義に使いましょう。
まとめ
この記事ではパーキンソンの法則に陥り、なぜか持っている時間いっぱいまで作業時間がかかってしまう理由と、それを回避するための対策について紹介しました。
知らぬうちに時間を奪われているパーキンソンの法則。
見えない相手はかなり手強い、意識して防御しなければやられっぱなしです。
私が実践している対策も参考にして、あなたもパーキンソンの法則のワナ引っかからないようにして下さい。
あなたも私も、あとどれだけ残っているのかわからない人生の残り時間。
有意義に楽しく悔いのないように使いたいものです。
おまけ【名言からの気づき】
時間を自分のものにしてしまえば、多くの人が、一年でできることを過大評価していること、そして、十年でできることを過小評価していることがわかるだろう。
by アンソニー・ロビンズ
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