自分の事は気づかなくても、他人の事は良く分かる。
他人からの気づきって、実は今の自分に”必要”な、今の自分が”必要としている”気づきでは無いだろうか?
それって良いんか?お互いを見下す関係
今日は社内でプレゼンを受ける機会があった。
研究部門から商品開発部門へのプレゼン。
研究所のメンバーにとっては、自分たちの研究成果を世に出すための大切なプレゼンである。
どうにかして、次期の商品開発の目玉の技術として採用してもらい!
そんな前のめり感が満載である。
私は商品開発部門のメンバーとして参加した。
以前は研究部門に在籍していたため、双方の事情が分かっている数少ない人材である。
研究部門のプレゼンが始まった。
商品開発部門のメンバーの心の中の態度はデカイ。
配属後2〜3年の若手でも先輩に洗脳され、上から目線で聞いている。
どうせ研究所の連中はお客さんの事なんかこれっぽっちもわかっちゃいない。
使えねぇ技術の”自己満”発表をするんじゃねぇの?
その空気を感じてか、研究部門の連中は会議室に入るなりビクビクしている。
商品開発メンバーの質問は学術的でないから返答に困るよ。
コストは?、歩留りは?、量産性は?
研究所にいて、そんな事知るかいっ?
エースの登板に期待するも何じゃこら⁉
今回は私が以前から知っているA君がプレゼンをした。
研究所内の討議では、切れ味抜群、知識も豊富、自信を持った話っぷりなど素晴らしいプレゼンをするA君である。
がしかし、今日はいつもの切れ味がない。
それどころか、A君には申し訳ないが、話を聞いていて、途中からイラッとしてきた。
イラッとした原因を考えてみた。
- 自信のない話っぷり
おいおい、ここは提案、アピールの場だぞ!
(声に張りがなく、表情が暗い、めがキョロキョロして落ち着かない) - 所々で見える他責の姿勢
実際は知らんが、プレゼンの場ではマズイだろ! - 所々で感じる、決めるのはあなた!?
おいおい、決めて下さい、お願いしますではないのか? - 具体性に乏しく、ターゲットが不明瞭、質問が浮かばない?
何故に核心部分をぼやかす?
後で話を聞くと、私以外の商品開発メンバーも同様に感じていたようだ。
結局はその場では何も決まらず、後日再審議となった。
(再審議 自体がムダであると思うのは私だけか……)
イラッとするのは我が振り直せのサイン
A君のプレゼンを聞いていて、イラッと感じたその時に、ふと思った。
これって、ある意味、俺の事じゃねぇ?
人様にご購入いただく、ご採用いただく ためには、どう見られる必要があるのか?
商品の魅力は一定の水準を超えていれば良く、購入決定の決め手にはならないであろう。
決め手になるのは、
まかせて安心!(お任せ下さい)
あなたに絶対損はさせません!
と相手に思わす事が出来るかどうか。
本来の実力はどうであれ、ライバルと比較してどうであれ、目の前にいる相手から、
「ぜひ、まかせて下さい!」
という力強いオーラを感じれば、採用される可能性は高いであろう。
ハッタリでも構わない、安物に金メッキでも構わない。
自信を持って、
任せてください!
決して損はさせません!
そんな心意気を相手に感じてもらうパワーがなければ、相手は決めてくれない。
イケてないA君に反応し、「任せて下さいオーラ」の必要性を感じ取った私自身が、それを今、最も必要としているのかも知れない。
人の振り見て我が振り直せ
人を以て鑑と為す
である。
まとめ
人の振りを見て気づく事がある。
それは今の自分に欠けているもの、今の自分が必要としているものではないだろうか?
何事も素直に物事を見る。
その姿勢が全てを師とする事に繋がり、全てから学ぶ事が出来る土壌を作り上げるのである。
名言からの気づき
自信がなければ、常に勝たない方法を見つけてしまう。
by カール・ルイス
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