「いつもオレの仕事の邪魔ばかりしやがって!」
来る日も来る日も仕事に追われ超多忙なサラリーマンのあなた。
パフォーマンスを上げるため、”自分のご機嫌のコントロール”に日々苦労していることでしょう。
上司からのいかなる言動にも左右されず、いつも気分を上機嫌に保ちたい……。
社畜サラリーマン全員の共通した思いです。
「あんたをかまってる暇なんかないんだよ!」
本業はさっさと片付けて副業に取り掛かりたい向上心旺盛なサラリーマンのあなた。
目指すベクトルの方向は違えども、こちらも職場で心の平静さをキープするのに苦労しているはず。
何を隠そう、私自身が職場で心の平静を保てずに悩んでいた社畜リーマンの一人。
上司に限らず職場の誰かに気分を害されると、それが尾を引きその後のパフォーマンスがガタ落ちしたこと多々あり。
メンタル的に強くないというか……、すぐにカッと熱しやすく、ウジウジ長引くタイプだった私。
でも今ではもう過去のこと、とある法則を発見したのをきっかけに心の平静を保つコツをゲットしました。
サラリーマン歴30年、仕えた上司が11名の経験から悟りを得たのです。
この記事では、気分を害する上司にうんざりしているあなたのために、私が発見した心の平静を保つ法則を伝授します。
この記事を読み終わるころには、きっと職場で試したくてウズウズしているはずです。
心の平静を保つには2大法則を実行せよ
何事もルール化・法則化すると実践しやすいです。
武道での型と同じ。
こう来たらこう対応すると、法則化して無意識に覚え込ませればしめたもの。
あなたは苦労することなく、反射的に難敵を交わすことができるのです。
心の平静を保つ2大法則、紹介しましょう。
つらいことは分身に任すアバターの法則
アバターって映画がありましたよね。
自分の分身のことですか?
その通りです。
アバター(英: avatar)とは、ゲームやネットの中で登場する自分自身の「分身」を表すキャラクターの名称。
ユーザーは、画面上の仮想空間で、自分が設定した(または指定された)キャラクターの外観を選んで、意思表示や行動を行うことができる。
現実世界と同じように、仮想空間で出会う人にアバターが物を渡したり会話をしたりといったことが行える。
引用:実用日本語表現辞典
アバターの法則とは、脳内で仮想の自分、もう一人の自分である「アバター」を作り出すこと。
上司のイヤな話は、その「アバター」に聞いてもらうのである。
本来の自分は上から全体を見下ろせる様な高い所に置き、あたかも人ごとのように冷静に全体を見渡す。
いわば、目の前で起こっている事を「人ごと化」し、傍観者として遊びにしてしまうのである。
「アバター」というあなたの身代わりを脳内で作り出し、上司からの攻撃をアバターに受けてもらいあなた自身は守られる。
それが、アバターの法則がもたらす効用です。
筑波大学 人間総合科学研究科 佐藤氏らの研究によると、アバターの効果・役割としての「匿名化」の効果がわかっている。
・相手との距離をおいて話すことができる
・気を使わずに会話ができる
・普段は言えないようなことを言える
・いつもと違う自分の演じることができる
(以上、一部抜粋)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/pacjpa/72/0/72_2EV166/_pdf
つい先日、私はいきなり上司に怒鳴られた。
どうやら報告書の内容が気に入らなかったらしい。
怒鳴っている内容をよくよく確認すると、報告書の内容を最後まで読まず自分勝手に勘違いしていることが原因。
私としては勘違いを正したいのだが、その日の上司は機嫌が悪いのか?かなりご立腹で冷静さを欠いているご様子。
この状況では反論しても勝ち目がないと判断した私は素早くアバターくんを出動。
上司の愚痴はアバターくんに聞いてもらい、私は高みの見物で状況を冷静に見つめ、事が治まるのを待っていたのであった。
「コイツの思考回路は大丈夫か?」(失礼)
怒鳴る上司から開放された私は、席に戻っていつも通りのパフォーマンスで仕事を続行。
アバターくんには申し訳ないが、ダメージはアバターくんに受けてもらったので私の精神状態に変化はなし。
報告書は同じものを提出して、今度はOKでしたよ。
とは言え、アバター出動なんて急にできるかよ?
とっさの時には無理じゃねぇ?
ヤング層を中心に無理じゃね意見が聞こえてきそうだ。
だからこそ、平時の準備が大事なのよ。
この思考回路を平時の時に頭にたたき込み、シミュレーションしておこう!
いわば脳内ゲーム、憎っくき「ボスキャラ」を倒す練習よ。
これがいざという時に役に立ち、あなたの気分を守るセーフガードになるのである。
虚勢を張りまくれエリマキトカゲの法則
あなたはエリマキトカゲをご存じだろうか?
オーストラリア北部などに生息し、全長60-90cm、頸部に舌骨で支えられた襞襟状の皮膚飾りがあり、危険を感じると襟状の皮膚を広げて威嚇する。
引用:Wikipedia(一部抜粋)
80年代にテレビのCMをきっかけに大ブームとなったエリマキトカゲ。
中高年の皆さんは過去の懐かしいの記憶がよみがえったのでは?
エリマキトカゲの法則とは、エリマキトカゲのごとく威勢を張り、いざという時に相手にナメられない心掛けの事である。
そもそも気分を害するような理不尽なことを言われるのは、あなたに原因があるのではないか?
- 何を言っても反論しない? 言い易いヤツと思われている?
- ストレスのハケグチとして最適と思われてる?
それを打破するため、エリマキトカゲのごとくエリを大きく張ってデカく見せるのである。
孫子にも次の言葉がある。
故に夜戦には火鼓かこを多くし、昼戦には旌旗を多くす、人の耳目を変ずる所以なり。
現代語訳)
故に夜戦には火を多く焚いて金鼓を打ち鳴らし、昼戦には旌旗を以て多く掲げる。
これ人の耳目を変ずる所以である。
引用:「孫子諺義」(民友社)
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1872349
こちらもアバターの法則と同じく平常心の時に練習が必要。
普段から気を大きく保つ練習である。
私が実践している練習を公開しましょう。
- パワハラ上司が見えたらチャンス!
すれ違う瞬間、エリマキトカゲがエリを大きく広げた姿を脳内でイメージする。
「ガーッ」 - 嫌みな同僚との何気ない会話がチャンス!
会話の最中、頭の中ではエリを張ったエリマキトカゲをイメージし続ける。
「ガオーッ」
こんな練習を続けていると、自分の態度が堂々としてくるから不思議なものである。
あなたにもおすすめする。
ことが起こる前にぜひとも行動してほしい。
とは言え、怖いパワハラ上司にそんな事はできませんよ!
心配ご無用。
エリマキトカゲの法則は、あくまでも脳内イメージの話。
実際に威勢を張って相手を攻撃しようというものではないので「安心安全」です。
威勢を張ったイメージを持つだけで、無言のオーラが守ってくれる安心感を感じることができる。
これっ、実際にやってみると分かります。
いざという時にバッと広げる威勢の準備。
平時のうちにぜひともマスターしてほしい法則です。
心の平静が保たれなくなる原因はどこ?
ほんのついさっきまで、絶好調で気分良く働いていたあなた。
上司に呼び出され会話が終了した途端に気分悪くなる、それってどんな時ですか?
予想外のことがやってきた時かなぁ……
怒られると分かっている時は、構えているからイラッとしないもんね。
上司が怒鳴るであろうと想定している時は、こちらも身構えているので大丈夫。
これは想定の範囲内と言うヤツです。
ところが想定外の不意打ちにあった時、パニックで脳が混乱し思考停止&制御不能。
防御機能が働かずまともにダメージを受け後遺症が残ってしまう……。
増尾好則先生(東邦大学 理学部 生物学科 神経科学研究室)は次のように語っておられます。
大学受験や人前でのスピーチを目前に控えているときは、
多少なりとも冷静さを失って不安を抱くでしょう。
プレッシャーを感じると思考能力が鈍ったり、
思考が停止してしまったりする場合もあります。
この状態は、「緊張する」、「あがる」、「頭が真っ白になる」、「凍りつく」、「パニックになる」、最近では「テンパる」などと表現され、誰しも経験することです。これまでの生物学的知識では、ストレスを受けると脳の底部にある進化的に古い視床下部が反応して、下垂体と副腎からのホルモン分泌が促進され、心拍数の増加、血圧の上昇、食欲の低下などが生じると理解されています。
これらの変化は、脳に生じる原始的な反応であるといえます。最近、ストレスは霊長類で最も発達している大脳皮質前頭前野にも影響を及ぼし、高度な精神機能を奪ってしまうことが分かってきました。
ストレスは、感情や衝動を抑制している前頭前野の支配力を弱めるため、視床下部などの進化的に古い脳領域の支配が強まった状態になり、不安を感じたり、普段は抑え込んでいる衝動(欲望にまかせた暴飲暴食や薬物乱用、お金の浪費など)に負けたりするというのです。引用:東邦大学 理学部 生物学科 ホームページより一部抜粋
https://www.toho-u.ac.jp/sci/bio/column/029758.html
想定外のストレスにより、脳がパニックになり制御不能。
ふとわれに返った時には受けたダメージのため気分が優れない。
思い返せば、私も数々の上司に多くのダメージを受けてきました。
- 突然電話をかけてきて、一方的に理不尽な事を言われパニック&思考停止に?
- 指示通りに進めていたにもかかわらず、そのやり方は違うと言われ、放心状態に?
- 約束の期限は来週だが、何でできてないのかと怒鳴られ逆ギレ状態に?
もちろん、想定の範囲内でも上司から気分を害されることはあるでしょう。
でも圧倒的に後々までダメージが残るのは、「想定外のパニック」です。
なぜなら、精神的なことに加え脳のコントロール機能を奪われるから。
つまり、想定外の事がやってきた時の防御法を、平静時に備えておく。
外的要因に左右されず一定のハイパフォーマンスを維持するために重要な事です。
30年間のサラリーマン経験により、私は外的要因に左右されない2つの 対処方法法則を確立した。
おかげさまで、今ではいつでも、どこでも、どんな時でも気分上々↑↑である。
まとめ
この記事では上司からのいかなる言動にも左右されず、心の平静を保つ方法を紹介しました。
いつでも、どこでも、どんな時でも、心の平静を保つ方法はズバリこの2つ。
1.アバターの法則
脳内で仮想の自分を作り出し、嫌な話は「アバター」に聞いてもらう。
自分自身は全体俯瞰できる高い位置に置き、上から見下ろすようにして、
あたかも人ごとのように、冷静に、現場を見つめる。
2.エリマキトカゲの法則
不意の時には、エリマキトカゲのごとく威勢を張り、相手にナメられないことである。
あなたの心穏やかな日常を願っております。
特に20代サラリーマンの皆さんは、先輩シニアの経験を有効活用してくださいね。
私の老後はあなたたちの活躍にかかっているのですから……(笑笑)。
おまけ【名言からの気づき】
冷静を保て。
怒りは議論ではない。
by ダニエル・ウェブスター(政治家)
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