カンテレ・フジテレビ系の番組「セブンルール」で紹介されていた【川名 桂】さん。
東京の住宅街のど真ん中でトマトを地産地消する農家さん、ネイバーズファームの代表です。
この川名さん、なんと東京大学をご卒業、そう東大卒の農家さんなのです。
- 高学歴の川名さん同じ農業でも、なぜ企業ではなく自らが農業なの?
- 農地が豊富にある地方ではなく、なぜ東京のしかも住宅街の畑なの?
そこには川名さんの熱いストーリーがあるはず。
この記事では川名さんの農業に掛ける熱い想いに迫っていきます。
来週のセブンルール出ます🍅🍅🍅
数ヶ月間すごく丁寧に密着いただき、沢山の方に協力していただきました。ありがとうございます🙏都市農業を仕事にすることがこんな感じと伝わればいいな〜どきどき(またトマト好きじゃないって言っる、ごめんなさい笑) https://t.co/rpdePYCywJ
— 川名 桂 | Neighbor's Farm (@oh_keikei11) June 22, 2021
川名桂さんの経歴を紹介
引用元|ネイバーズファーム ホームページ
東大卒でトマト作っている川名さんに興味津々!
いったいどんな人なの?
まずは生い立ちから紹介しましょう。
1991年 生まれ
0歳 アメリカ・ニューヨーク
7歳 オランダ・アムステルダム
小学校高学年で帰国して、埼玉県所沢市
15歳 東京都日野市
2014年 東京大学 農学部卒
2014年 千葉の農家で1年間の研修後、福井の農業法人にてフルーツトマトを栽培
2016年 東京都清瀬市のトマト・水菜農家で2年間研修
2019年 東京都日野市で現在の「ネイバーズファーム」を立ち上げ
ちなみに生産緑地を借りての農業は全国初とのこと、素晴らしいです
生まれてから小学校低学年までの海外経験、これが川名さんの生き方、考え方のバックボーンになっているのは間違いないですね。
グローバルに多くの視点を持っている川名さん、多くの学びがありそうです。
農業を志したのは変わらない物への憧れ
川名さんは理科や数学が得意なリケジョ(理系女子)かと思いきや、意外にも東大には文系で入学しているとのこと。
もともと文系の川名さん、
なぜ理系の農業を目指すことになったの?
年少期を海外で過ごした経験と川名さんの行動力からきっかけが生まれます。
- 大学在学中に海外ボランティアに参加、発展途上国の農村地帯にホームステイする
- 農村で暮らす人たちが都市部より貧しくても幸せに生きていることに衝撃を受ける
- 大切なのは人が生きる本質である「食」と気づき、それを支える「農」に関心を持つ
- 農業を通じて社会を少しでも良くしたいという思いが膨らむ
なるほど、人間の幸せが農業から生まれていると気づいたのが農業に関心を持ったきっかけだったんですね。
川名さんは農業のどんな点に魅力を感じているのでしょうか。
- 農業は一生なくならない仕事
- 変わりゆくものより、変わらないもののプロフェッショナルでありたい
- 自然が相手なので改善に終わりがないし、誰にも100点が分からない。
農業は生きていくために必ず必要になる食に直結する職業。
時代が移り変わっても決して無くなることはない。
さらには大自然相手なので思い通りにいかないがゆえの楽しさがある。
世界中どこでもものすごいスピードで物事が移り変わっている時代。
川名さんが農業に惹かれた理由がわかるような気がします。
東京でこそ農業すべき!決断は両親の一言
川名さんが農業を志した理由はわかったけど、畑は郊外が普通では?
なぜわざわざ住宅街でしかも東京なの?
川名さんの「東京の住宅街での農業したい」想い、根底には何気ない家族との会話がありました。
その”事件”は、川名さんが福井の農業法人に勤務して頃に起こります。
担当していた野菜はフルーツトマト、生産者として大満足で最高の出来栄えになりました。
そんな自慢のトマトが遂に両親が住む都内へも出荷されることに!
娘が手掛けたトマトを見つけた両親、そのことを川名さんへ連絡します。
トマト、見つけたよ。
で、どうだった!?
古かった。
???
生産者として嬉しさいっぱいの川名さんに届いた両親からのコメントが衝撃的な「古かった」。
生産者として自分が手掛けたトマトを発見してくれた嬉しさ、そして次に期待していたのは「美味しかったよ」の一言。
出荷する時には最高のトマトが消費者に届く頃には別物に変わり果てていた驚きとショック。
この事件をきっかけに、『生産者がつくった最高のものを最高の状態で消費者へ届けたい』という想いを強くするのです。
消費者と近いところで住宅街はわかったけど、なんで東京なの?
そのこだわりの源は帰省時の気づきにあります。
消費者へ直接売る農業をしたい。
そんな想いを強く持ち始めた頃、東京へ帰省すると全く使われていない農地に気づきます。
東京には農地が余っているし、野菜を買いたい人たちがいっぱい。
だったらここで始めたら良くない!?
こんなきっかけで東京で農業をするイメージがどんどん膨らんでいきます。
強い想いは幸運をも引き寄せ、出会いが出会いを生み、遂には自宅から自転車で10分程度の場所に念願の農地を確保できたのです。
理想を掲げ実現を強くイメージすれば、チャンスが見え、協力してくれる仲間も登場してくれる。
これから夢を追いかけようとしているあなたにも参考になるのではないでしょうか。
川名さんの農場ネイバーズファームとは
引用元│ネイバーズファーム ホームページ
川名さんの農場「ネイバーズファーム」は、新宿から京王線に乗って30分、高幡不動駅から徒歩10分の駅前住宅街にあります。
美味しい野菜作りの他にも川名さんは農場にこんな想いを込めています。
- 都会の疲労感から解放されるような空間。
- 住んでる人たちが生きてて良かったを実感できる場所。
あえて住宅街の中に自然をつくることで都会の人たちが忘れがちな「生きている」という実感。
これを思い出し一人一人が持っている生命力を蘇らせる農場。
川名さんの壮大な構想に今後も期待が膨らみます。
なお、川名さんがつくった野菜たちは農場の直売所で購入できます。遠方で農場まで行けないあなたにはネットショップが便利です。
https://neighbors31.thebase.in/
川名さんの熱い思いがギュッと詰まった野菜たち。
きっと美味いこと間違いなしです。
まとめ
この記事では、東大卒の農家・川名 桂さんにスポットを当て、なぜ農業を志したのか、なぜ東京の住宅街の農場にこだわるのかについて深堀りしました。
高速で物事が変わっていき、良いものを長く大事に使うより使い捨ての方が優先される現代。
だからこそ、変わらないもの、生きることに直結している農業への憧れ。
川名さんが東大に文系入学したにもかかわらず、農業へ転身した理由がここにありました。
それにしても圧巻はその行動力。
アメリカやオランダで過ごした幼年期が背景にあることは間違いないでしょう。
川名さんの経験は真似できなくても、凡人にも参考になるのは『想い続ける』こと。
川名さんの場合は、東京の空き農場に気づいたり助けてくれる仲間が出てきたり、想いが実現を招いています。
あなたもなりたい姿を思い描き、無理なんて思わずに想い続けましょう。
その想いはきっと実現を招いてくれますよ。
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